【※秘め事※】お祭りのやぐらの下の部分に隠れて男女がしていた事が・・・衝撃の結末になってしまう!

おとうさんとおかあさんは、僕が小学校に上がる前にりこんした。

だから僕は、おとうさんの顔をよく覚えていない。

おかあさんは、僕のために朝早くから、夜遅くまで働いた。

だから僕は、おかあさんの料理の味をあまり覚えていない。

僕にはきょうだいは居なかった。

僕の家は、小学校から5分程度の海のにおいのする団地の一室だった。

僕は家の鍵を首から下げて、毎日小学校に行った。

家事は、だいたい出来るようになったけど、友達はできなかった。

たぶん僕は、なんか違う。

他のみんなと何かが違う。

話が合わない。

放課後、遊ばない。

だからみんなの中に入っていけないのは当然だった。

みんなが僕のことを無視するのもしょうがなかった。

小学一年生の一学期、お楽しみ会の時間だったと思う。

みんなで“一年生になったら”をうたった。

端っこにいた僕の手を、となりの女の子がつかんで元気いっぱい歌っていた。

僕は初めて友達と手をつないだと思った。

おかあさんと最後に手をつないだのもよく覚えていない僕は、そのあたたかさを心地いいと感じた。

2年生になって、僕が本格的にクラスで浮き始めたころ、その女の子と隣の席になった。

女の子は露骨に嫌な顔をした。

僕は少し安心した。

よかった。

また、いつも通り、僕は、僕だけだ。

その子にも悪いから、僕は出来るだけ話しかけないようにした。

おかげで僕は、割と簡単に人間関係というものをあきらめることができた。

それから僕はたくさん本を読んで、たくさん勉強することにした。

3年生になって、クラス替えがあった。

僕は誰よりも早く九九を覚えていたし、漢字の試験はいつも満点だったと思う。

僕は先生に頼まれてクラス委員になった。

クラス委員と言うのは、リーダーの素質のある子供がやるのではない。

勉強だけができる、友達の少ない、ひまな子が押し付けられるものだ。

僕は、みんなが友達と遊ぶのが忙しいということを知っていた。

だから僕は変に揉めるのは時間の無駄だと思って引き受けた。

クラスのみんなは、感情のない拍手を僕に送ってくれた。

家が近い僕は、誰よりも早く教室に来て、メダカにエサをやる。

黒板をきれいにして、日直の名前を書く。

教室にゴミが落ちていたら、拾ってごみ箱に捨てる。

たぶんいくつかは、僕の仕事じゃなかったと思うけど、別に僕はどうでもよかった。

みんなは僕にやってほしいと思っていたし、僕もそれくらいやってもいいと思っていたし。

ただ先生が、分からないことがあったら僕に聞けと言ったせいで、勉強ができない子に教えることになったのはちょっと面倒だった。

となりの席の子はスポーツができるけど、勉強はできないみたいで、僕の時間はその子にずいぶんと取られた。

少女「ねえ、漢字ってこんなに覚えなきゃいけないの?」

僕「そうだよ」

少女「2年生の時はもっとずっと少なかったのに!」

僕「・・・」

少女「どうやって覚えたらいいかな?」